宮古毛がに祭り

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青森から南下して、岩手にやってきました。この日のお目当ては「復興祈願祭 宮古毛ガニまつり」。宮古市魚市場の特設会場で毎年2月に開催されていて、三陸の海の幸が勢ぞろいする宮古の一大イベントなのです。祭りの主役はもちろん宮古の冬の王様「毛ガニ」様です。実は昨晩からの大雪で、40cmとこちらでも記録的な積雪になり、車が動くかな~と心配だったのですが、なんとかたどり着きました。今日は先着300人に「毛ガニ汁」が無料で配られるっていうので、なんとしても汁を喰らうどー!と寒空の下、女3人気合を入れて並んだのでした(早くも戦闘体制)。
雪の影響で電車が運休していたので、今年はお客さんも少なくて楽勝?と思っていましたが甘かった。会場は大勢の人でごったがえしていました。毛ガニの引力恐るべし!
まつりは地元の民謡歌手さんの歌声でスタートし、その後市長さんが餅まきをしてとお祭りムード満点。市長さんは毛ガニの被り物までして、体を張ってカニをPRしていました(笑)

ありゃ、例のカニ汁は?と会場を見回すと、どうやらまだ先のようだったので、楽しそうな催しに参加することに。私は水槽内を歩き回る活ガニを竿で釣る「毛ガニ一本釣り」に、連れAちゃんは毛ガニを的にして輪投げで獲得するという「輪投げでゲット」に参加。Bちゃんは見学したり応援したり(笑)とそれぞれの時間を過ごしました。
その他にも、競りの買付人体験が出来るコーナーや、好きな掛け声でちゃぶ台をひっくり返して、卓上に乗っている魚の飛距離を競う「ちゃぶ台返し全国大会in宮古予選」など斬新な企画がありました。

そうこうしてるうちに「毛ガニ大鍋」の12時が近づいて来たので、楽しいイベントもそこそこに即行列に(笑)。群がる人々に先んじて、見事毛ガニ汁をゲット!量的にはお玉2杯分くらいの汁ですが、大根・ネギも入って、しかも毛ガニは一匹を半分に割ったのがドカーンと入っています。
これがタダでいただけるなんて、これ以上の贅沢はありません。満を持して、ずずい~っと一口。カニの出汁が良く出ていて、しばれる身体に染み渡る美味さ。は~今日雪の中頑張って来て良かった!宮古の毛ガニは少々小ぶりですが、身ももちろんいただきます。コンパクトな殻にぎゅっと身が詰まっていて、たいへん美味しゅうございました。

無事カニ汁の目的を果たしたら、他にも食べたくなるのは当然、というわけで会場内を歩くと、牡蠣やホタテの網焼きや銘菓いかせんべい・水産物の販売コーナーと毛ガニ以外のグルメも目白押しでした。その一角「菱屋酒造店」さんで温かい甘酒を販売していたので、迷わず購入(笑)。
お話を聞くとどうやら「菱屋酒造店」さんは地元鍬ケ崎地区からの出店で、鍬ケ崎地区は震災の津波被害が大きかった場所のようなのです。まだ完全に復興が進んでいない状況の中、「まつりで宮古を盛り上げたい」という気概で参加しておられるとのことでした。

いかせんべいを片手に、ちょっとしんみりしてしまいましたが、私たちが宮古の商品を買うことで復興の手助けになるなら、お任せください!という気持ちにもなりました。食べて呑むことなら私たちは誰にも負けません(笑)来年もまた宮古に絶対に来ます!とお兄さんに誓って、満腹になった私たちはまつりの会場を後にしたのでした。
絶対に来るよ、また無料のカニ汁をいただきに…(え?)

● 宮古市魚市場
岩手県宮古市臨港通2番1号
TEL:0193-62-3534(宮古観光協会)